7ML 納車&焼き肉OFF その2に参加された稲葉さんが、出物のセヴンを見に行くというので、私もご一緒することにしました。車が置いてあるのは北九州にあるCOZY(コージィ・インターナショナル 093-511-6010)です。花鳥使さんでは、MLメンバーの車をマーキングしそうなくらい熱心に見つめていた稲葉さん、たしか「2〜3年後には買おうと思います」とか言っていたはず。7MLに入ったのが今年6月。わずか3ヶ月でここまで来てしまいました。お目当ての車はフレイザー・クラブマン・ケントマークUで93年式だそうです。
セヴン・シンドロームという名の難病があります。以前もこの病魔に冒された友人の治療のため、フレイザー九州に二人で行ったことがありますが、その時の彼のような表情が見られるかも知れません。ただ今回この車を彼に勧めた手前、どんなものかと前日に一度見に行きました。結果は「ようわからん。」そこで急遽稲葉さんと同じ町に住むフレイザー乗りの清水さんを呼ぶことにしました。
薄暗いガレージの中で、他の車など眼中に入らず、なめ回すように見ていた稲葉さんですが「試乗したい」とは、なかなか切り出せない様子。「やっぱり乗ってみらにゃわからん」と話し合ってCOZYの恒元社長にお願いしてみました。「そうですね。試してみてください」と軽やかに返事をすると、すぐお目当ての車を路上にだしてくれました。上の写真は初試乗直後の稲葉さんです。ふだんからにこやかな人ですが、目尻や口元がゆるみっぱなしになってしまっています。
他の人たちは奥のガレージで現在入庫中のセヴンやジネッタG4を囲んで談笑していますが、稲葉さんの目にはこのグリーンのフレイザーしか入りません。「エンジンも軽く回るし、乗り心地も悪くないワン!」と車の廻りをグルグル。かなり気に入った様子。でも、そんなに簡単に惚れ込んじゃっていいの?と心配な私は、清水さんも試乗する許可をもらうことにしました。
愛車フレイザーとの違いをチェックし、稲葉さんを横に乗せて清水さんが試乗に出ていきました。先ほど稲葉さんが単独で試乗した時はすぐ戻ってきてしまいましたが、清水さんは違います。異音・振動に注意を払い、入念なチェックを繰り返します。(ただ人の車で遊んでただけかも知れない)
感想を述べる清水さんの一言ひとことに、真剣に聞き入る稲葉さん。でも、やっぱり口元はゆるみっぱなしです。
「お金の工面がついたら・・・」などと、一応は殊勝にも慎重な言葉を語った彼ですが、手にはしっかり車庫証明申請用の用紙を握っていました。仲間がまた一人増えました。今度是非一緒に走りましょうね。