博物館に着くと、屋外には昔憧れた車たちが春のまぶしい陽射しに輝いていました。
駐車場では、初代セリカがボンネットをわざと開け、誇らしげにしています。観客のみんなの表情も心なしか少年のようです。
2000GTの隣には黄色いDINOが展示されていました。やっぱりいいですねえ。屋根がついている方が個人的には好きですけど。
入り口を挟んでCOBRA427SC(7リットル)が鎮座ましましてます。この後、エンジンを掛けてくれるはず。どんな音なんでしょうか。楽しみ楽しみ。
館内に入ると、もういけません。夢に見たマシンたちがぞろぞろと。しかも「どこからでも見ていいのよ。どんなに近寄ってもいいの。ウッフ〜ン。」状態なのですから。興奮してデジカメのシャッターを押しまくりました。個人的にはアルファTZ2とランチア・ラリー037に目がいきます。フェラーリの308は珍しくイギリス仕様で右ハンドルです。(実用的だなあ)
夢中になって見ていると、COBRAのエンジン始動チェックを始めるというアナウンスが流れました。ダッシュで車の元へ向かいます。COBRAの周りには人が既に集まっていましたが、人をかき分けちゃっかりとエキゾーストパイプの前に陣取りました。
気になるCOBRAの音はこちら(エンジン始動38秒304KB)とこちら(空吹かし49秒384KB) 動画その1(3.4MB) 動画その2(5.2MB)[動画はHIROさん提供]
COBRAの音騒ぎが終わってしばらく、ジョーホンダさんのトークショーが始まりました。昔、雑誌で氏の撮る写真が夢をかき立ててくれていた時代がありました。ジム・クラーク、ニキ・ラウダ、アイルトン・セナ、コーリン・チャプマン、そしてエンツォ・フェラーリ。パネルに飾られた写真と氏の話に夢中になります。すると最前列でかぶりついている私の横からいびきが・・いびきの主は私を迎えるため、前夜ほとんど寝ず、骨折をおしてまでつきあってくれたNAOさんでした。すまぬすまぬ。横のaonoさんと顔を見合わせます。aonoさんはこのトークショーをじっくり聞くために、椅子まで持ち込んでいましたが、椅子は立ち姿勢が厳しいNAOさんに譲り、にこにこと話に聞き入っていました。aonoさんの優しい目がNAOさんにも向けられていました。
トークショーが終わり、外へ出てみると、あたりは初夏を思わせる陽射しに包まれていました。しばらくしてジョーホンダさんが我々の元へ近づいて来られました。きっとマクラーレンMP4カラーのアイルトン号に興味を覚えたに違いありません。しばらくお話をさせて頂いた後、一緒に写真を撮らせていただきました。
そのうちにランチア・ラリー037のエンジン始動点検が始まりました。するとaonoさんが、ミュージアムの人とともにバッテリーを抱えて走ってきました。ほんとにええ人やなあ。
結局、我々がいる間には037も2000GTにも火は入らずじまいでした。(音が聞きたかったなあ)
家庭サービスで来られていたこのOFF言い出しっぺのウェスト(13Bロータリー搭載)乗りのはるさんも含め、記念撮影した後、四国自動車博物館を後にすることになりました。とても実りある時間でした。感謝感謝。