フレイザー660 プロトタイプ試乗会その2  01.07.01

 日曜日も朝から好天、というよりも梅雨があけたような猛暑でした。10時前にフレイザー九州に着くと、すでに先客が。九州の反対側から来られたというお二人でした。自己紹介をしかけると、「どもTです。その節は。」と挨拶をされました。前にメールをいただいた手島さんでした。すぐにうち解けていると、三隅社長が宿から店へ戻ってこられました。早速試乗です。

軽とは思えないッス緊張してます。といいながら走り出すTさん

 シフトアップの際にターボエンジン独特のリリーフバルブからのエア音をさせながら、店の前のストレートを走り出していきます。セヴンに乗るのは初めてという手島さんはどんな感想を持たれるのでしょうか。

膝がガクガクしてます。楽しいです。

 フレイザー660から降り立った手島さん、汗ばむ手を気にしながらも「楽しいッス。軽とは思えないですね。興奮して膝がガクガクします。ものすごく欲しくなりました。」と一気にまくしたてます。

さっそく契約?いやいやアンケート記入です。

 試乗後、お約束のアンケート記入です。きっと「楽しかった」と記入されたことと思います。帰りの車中ではセヴンの話しで盛り上がり益々セヴンが欲しくなったそうです。きっとオーナーになられるのも近いのではないでしょうか。

シルバーにペイントされたフレイザー3S。しぶいです。次々と到着するQ7MLメンバー

 ほどなくして九州7MLメンバーが到着しはじめました。福岡、下関、熊本、はては都城まで。いつもは走りに行くみんなの姿を指をくわえて見ているだけの花鳥使さんも、本日に限って顔を見せています。

復活なった井上号、雨を降らせる力が少し落ちたようです。

 アクシデントから復活したての井上号もリペイントされ参加です。お帰りなさい、井上さん。

でた、R500。22号車

 この日、私が最高にどきどきしたのはフレイザー660ではなく、阿南さんの愛車「史上最強のセヴン」R500でした。フレイザー660は昨日たっぷり乗った私に、「oceanさん、乗ってきていいよ。7000位まで回すと、この車がちょこっとわかってくるかな。」と阿南さんが試乗を勧めてくれます。過去何度も遠慮してきた私ですが、直線の多いここならとっちらかることもないだろうと思い、ご厚意に甘えることにしました。乗り込んでまず気づいたのは、シートが合わないということです。肩のあたりがつっかえて背中がバケットシートに収まりません。仕方なく背中を浮かせたままドライビングすることになりました。「オ、オレは阿南さんより太っているというのか???」

全てがダイレクト。R500

 クラッチは拍子抜けするほど軽い。走り出すのに気むずかしさはない。なんたって車重は私のBDRよりも大人二人分軽く、パワーは実質5割増しです。履いているエイボンのセミスリックタイヤは、あちこちゴムがとけています。サーキットを走り込んでいることの証明です。水温が十分なことを確かめ、アクセルを軽くあけるとインジェクションだというのにエンジンがむずがります。タコメーターの表示は4000回転以下をほとんど切り捨てています。ほんとの化け物です。エンジンもBDRよりも40kg以上軽く小さいため、フロントの動きが極めてシャープです。パワートレイン系の無駄のなさ、ギヤの音までダイレクト感にあふれています。ブレーキを軽く踏むと、ホントに追突したように首が前に持って行かれました。6000近くまで回すともういけません。BDRより楽しいです。(ただしストレート限定)これでワインディングを走る気はしません。免許証を削る前に命を削ってしまいそうです。サーキットまでトレーラーに積んでいく阿南さんは正しい乗り方をしていると思いました。

 試乗を終えて戻ってくると、阿南さんがにやにやしながら「どうだった?」と聞きます。「とにかくシートに体が収まらなくって。」と正直に話すと大笑いされました。「ちっ、黙っときゃよかった。」

 その3では、いよいよフレイザー660のパワートレインや足回りを紹介します。

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