メルセデスのオイル交換&メンテに実家への帰省がてら、いつものCOZYに行きました。先日の地震では震度6-とかなり大きく(そして長く)揺れたそう。
「幸いお客さんから預かった車に被害はなかったものの、いろんなものが落ちたり倒れたり大変だったよ。ホント何かしなきゃと慌てながら、何していいかわかんないままウロウロするんだよね。できたことといえば、お客さんの車に傷が入らないようよろめきながら毛布をかけて歩いたことだけだったね。リフトに上がっていた車は大きく揺れるしね。せめてもの救いは主に横揺れだったことだね。あれが縦揺れだったら、リフトから車が落ちて大変なことになっていたろうね。」
と恒元社長はいつもながら面白く話してくれますが、笑っていられる状況ではなかったことがヒシヒシと伝わってきました。ちょうどお店に来ていた他のお客さんも、「隣の家の瓦が私の車に刺さっちゃって、今修理にだしてます。」と話してくれました。
ファクトリーのリフトにはロータス・ヨーロッパSPが載っていました。私たち世代にはこの車はとっても刺さります。しかしなんとも簡単なリヤサスの構成ですねえ。でも、デフから長く伸びたアームが嬉しいです。やっぱりスポーツカーはこうでなくっちゃ↑(^^_)
ファクトリーにはなつかしいセヴンが入庫していました。このQEDセヴンには珍しくOERキャブ47が搭載されています。そう、このセヴンはオートジャンブル誌上(vol.52〜54)にてOERキャブのセッティングを行った個体です。
その際はシャシダイ上で実測236PSを稼ぎ出しました。いやあなつかしいなあ。
メルセデスを一晩預けて、そろそろ出来上がるかなと思っていたお昼頃、FC-4乗りのこーいちろーさんから電話がありました。同級生のKusetsuさんとCOZYに来ているとのこと。早速駆けつけました。でも、おかしいなあ。この日の天気は雨。なんでセヴンなんぞで熊本から200kmの道程をやってきたと?「それはoceanさんの認識が甘かとばってん。この位の雨はヨーロッパじゃ珍しくないとよ。我々はヨーロピアンナイズされとるけん、こげなのは雨んうちに入らんとばってん。結構快適やったですばい。」ですって(^^;;
FRP加工も手がけるこーいちろーさんは、陳列してあったカーボン製のインダクションボックスを手にとってチェックしています。「なるほどねえ〜、裏はどげんしな仕上げばしなはっとるんかと思いよったが、こげんことしなはっとるんじゃねえ。」と専ら内部側の仕上げを見ています。さすが職人は見るところが違う・・
これがKシリーズエンジンのECUです。インジェクションはいろいろ大変だなあ〜(^^;;
Kusetsuさんは愛車轟天號を前に、メカニックから気をつけておくべきポイントのレクチャーを受けています。「ここのボルトが手で回るくらい緩んでましたよ。時々心がけてチェックしておいてください。」と言われて、真剣にのぞき込んでいました。
そろそろ出立の時間ですが、雨は止みそうにありません。混雑に巻き込まれることも考え、幌を張って帰ることになりました。幌を張って走るのは初めてというKusetsuさんですから、みんなで協力して幌をかけます。全く使ってなかったのでなじみがなくとっても力がいります。一人だったら諦めるところです。
それでもなんとか幌を張りましたが、問題は無事乗り込めるかどうかです。結局幌を張った状態のセブンを運転してみたいというこーいちろーさんがステアリングを握ることになったので、なんとか無事に収まりました。ステアリングのない助手席にKusetsuさんが乗り込む楽しいビデオはこちら(Quick Time18.9MB 28秒) 公開すべきかどうか迷ったのですが、ご本人たちの推薦があったので載せちゃいました(^^;;ちなみにスリムな体型のこーいちろーさんがサクッとコクピットに乗り込むお手本ビデオはこちら(Quick Time4.9MB 6秒)
この後、二人とも無事に帰宅されたそうです。こーいちろーさんの幌初ドライブの感想は「視界の狭さと後ろの見えないのはつらかったです。後は意外と楽しかったです。」というものでした。さすがです。
この日の顛末は苦節11年でも見ることができます。