秋も深まった週末、Auto Jumble誌で連載中のキャブセッティング講座が九州にて開かれました。九州7MLのメンバーを中心に10台を超す参加がありました。AJ誌からは野沢編集長とテストドライブ担当の長谷川氏、セッティング担当の上田氏(ウエダ パワーサービス社長)の御三方が来てくださいました。
肝心の天気予報は土曜日が気圧の谷の通過により「ところにより雨」!、翌日曜日は「降水確率0%」でした。土曜日はダメでも日曜日があるさと気楽に構えて土曜日の朝を迎えました。すると・・
なんと、外は土砂降りの雨。セヴンをガレージから出すことなんてできそうにありません。がっかりした私は「♪雨がやんだら〜起こして」と奥さんにお願いして、再びベッドに潜り込みました。1時間ほどして、「雨やんだよ。晴れ間がでてきたよ。」とのうれしいお言葉。慌ててセブンをガレージから出します。上はその時のショットです。雨上がりの時は湿度が高いせいか、眼下の鉄輪温泉の湯煙も普段よりもたくさん立ち上っています。
路面はどこもかしこもヘビーウェット。リヤのウイングがあっという間にびしょびしょになります。あーあ、せっかくの取材だというのに写真うつりが悪くなっちゃうなあ(ブツブツ)
この日の会場のオートポリスまで来てみると、路面はすっかりドライ。陽射しまで照りつけています。これなら安心です。ピット前ではML仲間のみなさんが私よりも先についてセヴン談義に花を咲かせています。ピットの中では阿南さんのR500を試乗したAJ編集部の長谷川氏がオーナーと語り合っています。いつものおちゃらけた雰囲気のananさんの顔ではありません。レースで表彰台をねらうときの真剣な顔で情報交換をしています。
ケーターハムのKでレースに参戦しているItouさんのマシンにはSHOPの手でアーシングが施されています。聞けば効果は抜群とのこと、私もちょびっと興味があります。それにしてもすごいのはこのボンネットです。結婚式の時に、さすがに会場にセヴンは持ち込めなかったから、せめてボンネットだけでもということで、こんなことになりました。以前雑誌Tipoにも登場したことがあるのを覚えている方もいらっしゃるかも。
ゲートのところでは本題のキャブセッティングが順調に進められています。そろそろお昼なので昼食というころ、突然雲行きが怪しくなってきました。慌ててオートポリスのピットにセヴンを押し込み、昼食をとりながら天候の回復を待ちます。
雨は降り続いていますが、先にできることをやってしまおうということで、各自の現在のセッティング状況の把握を上田氏が始められました。参加しているみんなの熱い視線の中、てきぱきと作業が進められていきます。まずは私のBDRから。セッティング以前のトラブルが見つかって、「こりゃダメだわ」となったらどうしようと結構ドキドキします。編集長は「この型のヒーター見るの懐かしいなあ。昔はみんなこれだったけどなあ。」とのんびりコメントしています。
次々にチェックしていく上田氏。この後、どうにか雨も一段落したようなので、セッティング再開です。
しかし・・・。山の天気は気まぐれなもの。一台終わるか終わらないかのうちにまたまた降ってきました。また慌ててピットに戻ります。これではいつまでたっても目途が立ちそうにありません。
サーキットはこんな状態。ついに諦めて今夜の宿へ向かうことになりました。
阿蘇の外輪山上を走るミルクロードまで戻ると、なんと青空が。路面もすっかり乾いています。なんだ、ナンダ〜。
今夜の宿は九重温泉群の中の湯坪温泉にある民宿「千鳥」です。軒下にちょうどセヴンを停めるだけの駐車スペースがあるのがナイスです。夕食にはまだ時間があります。路面もドライ。次の日の負担を減すために、今日のうちにできるだけセッティングを進めておくことになりました。
まずは、私のBDRからです。セットを出すためにはしっかり高回転まで回す必要があるようです。見晴らしがよい登りで、いくつかコーナーがあるのがセットに適したコースだそうです。幸い宿の近所におあつらえむきの場所がありました。
AJ誌でみるように何度もセットを取り替え、試走を重ねます。BDRに関してはたくさんのノウハウがあるようで、上田さんも楽勝気分のようです。
数度のトライの後、「よし、これでOK。オーナーさん、乗ってみてください。」と言われステアリングを握ります。でも、長谷川さんほど思い切って回せないよー。寒いよー。後で長谷川さんから「一人ひとり乗り方も違うから一概にこれがベストとはいえないですけどね。現にoceanさんと僕のシフトアップポイントは同じコース走っても全然違うし・・・・」と言われました。違います。そんなにアクセル踏み切れてないだけだって。
今回はセッティングが終了すると、前からついていたセットに戻します。台数が多いので、新しいセットをつけたままだと最後の方で足りなくなる心配があるからです。新しいセットは注文して後から送ってもらうことになりました。
次はVX−Rでレースにでている板津さんの番です。あたりはかなり暗くなってきています。「VXは結構手間がかかるんだよねぇ」とセット担当のお二人がつぶやいています。精力的にセットを済ませた後、さらにフレイザーに乗る幾田さんのマシンにとりかかりましたが、どうにも暗く、寒く、明日回しにして本日は終了となりました。
宿にもどって露天風呂につかりほっと一息、夜の部はお酒も入って大いに盛り上がりました。私的には野沢編集長の話題豊かな話がとにかく面白くて、夜が更けるのを忘れてしまいました。もちろん内容は公表できません。結局私は途中でダウンしましたが、他の人はずいぶん遅くまで賑やかだったみたい。ホント雑誌を作る人ってタフですねえ。