セヴン購入プチoff  05.11.13

 熊本の笹井さんから「今ananさんの所へ行こうとしてるんだけど、帰りにそっちへ寄っていいかい?」と電話がありました。それならいい機会です。私の方からananさんの所へ出向くことにしました。

極悪マシンの雰囲気たっぷりこの車のサイドシートでへ〜ぜんとドライブに出かける奥様はすごい

 私のお目当てはこれ。先日ananさんが乗っていた911を見せてもらおうと思っていたのです。とても善良な方が乗る乗用車には見えません。試しにコクピットに座ってみましたが、座高の低い私では前がよく見えませんでした。よくこれで前が見えますね>ananさん。

 ananさんの所には笹井さんの他に、山口県からMさんが見えていました。ananさんのHPに紹介されていたフレイザーを見に来られたそうです。Mさんはセヴンに今まで乗ったことがないということで、私の助手席で初セヴン体験をしていただくことになりました。

いやあ〜、楽しいね〜

 Mさんはカートに乗られているそうで、ロールが少ないセヴン独特の動きを楽しそうに観察していました。だんだん氏の口から「いやあ、楽しいぜ。ふふふ(^。^)」と笑い声がこぼれてきます。氏の許可を得ていただいたメールから感想を少し。

セブンに乗るのは昨日が初めてでした。ましてやそれが憧れのBDRとくれば嬉しさも倍増でした。思っていたよりずっとうるさくて乗り心地が悪いというのが感想ですが、なによりも楽しくて、思わず顔が緩んでいるのを自分で感じていました。

 氏と話をしていると「白のBDRってことは、ひょっとしてなんだ、おめえさんはあのoceanさんかい?」と尋ねられました。なんでもananさんのHPでフレイザーを見つけるきっかけは、私のHPを見ていてと仰るではないですか。いやあ、なんとも嬉しいなあ(ばか)

そうそうシートを踏んで。あ、そっち気をつけてね

 ガレージに戻ってくると、「てえへんすまねえが、うちの女房にもひとつ体験させてやってはくんねえか?」とMさんからオファーをいただきました。セヴン初体験の奥様を乗せるのは緊張します。もし怖い思いでもさせて、セヴンを嫌いになられたらMさんに申し訳がたちません。フルフェイスのヘルメットをかぶっていただき、出かけることにしました。とっても奥様思いのMさんが優しく介助されています。

うわ〜気持ちよかった〜

 不用意にアクセルをあける前に奥様に「スピードはお好きなんですか?」と尋ねてみました。するとにっこり笑って「私は安全運転が好きです。」と返事が返ってきました。ここは一つセヴンの「自然と戯れる心地よさ」を積極的にアピールさせていただくことにして、ゆっくりと走らせました。さて、奥様の反応はいかに。再びMさんのメールよりの引用です。

ずうずうしくも、女房まで乗せていただき、”洗脳”の片棒を担いでいただくことになりましたが、おかげをもちまして一発で楽しさを理解したようです。感謝いたします。

だそうです。大役が果たせたようでホッとしました。でも、「セヴンって私のストレス解消にもいいかも」と奥様がつぶやいたのを私は聞き逃しませんでした。素敵な奥様ですね。結局フレイザーを購入することを決めたMさん。これから楽しいセヴンライフが待っていますね。まだまだ深まりゆく秋を楽しむチャンスはいっぱいありますから。

まあ助手席体験させてやってやよっこいしょっと

 そうこうしている内に、吉田さんがツーリングから戻ってこられました。せっかくのチャンスだからとananさんが「助手席体験させてやって。」と吉田さんに頼んでいます。吉田さんのセヴンは見てのとおりR500です。今日初めてセヴンを体験するというのに、最も刺激の強いR500なんて。吉田さんご本人も「ボクが初めてセヴンを体験した時は、ananさんの横で思わず○○っちゃったよ。それを体験してもらおうかな。」なんて言ってます。ダイジョブですか?Mさん。

わ〜はっはっは(^○^)

 試乗から戻ってきたMさん、「あっはっは、うはははは、うひょー(^○^)」と笑いが止まらない様子。まるで昔のアルテッツァのCMのようです。どこか少し壊れたのではないだろうかとこっそり心配になりました。

都合5台のマシンがひしめいています

 Mさんご夫妻が帰られた後は、笹井さんの番です。氏はこの前までバーキンに乗っていらして、今回グレードアップされる予定です。自宅の納屋を改造して本格的なガレージを作る計画もあるそうで、シャッターの取り合いなど、ガレージを熱心に観察しています。ananさんの薦めもあって、別府のみえみえさんのガレージに行くことになりました。

いかにも不良中年の乗る車やねえトルクが太くて乗りやすいゾ〜

 みえみえさんのガレージにはやはり不良オヤジ用のポルシェが入っています。その奥にはヴォグゾール・レーシングが入っています。ケータを前にしていろいろ具体的な話を笹井さんとananさんがされています。希望にあうマシンが早くみつかるといいですね。

05.11.23加筆

先日、フレイザー購入を決められたMさんが、引き取りの際の様子を知らせてくださいました。。「セヴンがついに我が家へやってきた」嬉しさがいっぱいのメールでしたので、Mさんにお願いして、掲載させていただくことにしました。セヴンシンドロームのみなさん、これを読むともっとセヴンが欲しくなってしまいますよ(^▽^ケケケ

 さて、昨日(11/20)、ananさんのガレージにフレイザーを引き取りに行って来ました。日曜日にもかかわらず、朝早くに起き出して新幹線で小倉まで行き、JR日豊線に乗り換えて一路大分へ。今日は家内ではなく、学生時代からの友人と2人です。
 快晴の中、海沿いをソニックが快調に走ります。別府湾がキラキラと輝いて、今日の納車を祝福しているかのように勝手に思っていました。大分駅にはananさんにわざわざ出迎えに来て頂きちょっと恐縮してしまいました。

 ガレージで対面したフレイザーは、この前見たときよりもずっと素敵でした。さっそく受け渡しに入ります。この間、友人は”スポーツエリーゼ”や””ポルシェ”、”R500”などに釘付けでした。「俺はこれ(スポーツエリーゼ)がいいなー」と言っていましたが、ananさんに値段を聞いて黙ってしまいました。注意点を含む簡単なレクチャーを受けた後、いよいよ山口に向けて出発です。

 初めて運転するセブンは、何年ぶりか忘れてしまったくらい久しぶりのマニュアル車です。何とかananさんのガレージをエンストせずにスタートすることができ、ちょっとだけホッとしました。すぐに高速道路に乗り、一路北九州を目指します。料金所を出てスロットルを開けたとき、20代のころに乗っていたソレックスキャブのセリカGTの音が蘇って来ました。ふと横を見れば、アスファルトの路面がすぐそこを流れています。風も容赦なく顔に突き刺さってきます。でも、そんな中、自然に2人とも笑ってしまうのを我慢出来ませんでした。明るい日差しを浴びて北九州までのドライブは本当に楽しい時間でした。

 北九州で友人と別れて、いよいよ一人でセブンを山口に連れて帰るときが来ました。門司のあたりで日が暮れ始めて、関門橋を渡るときにはあたりは真っ暗でした。快晴の日曜日とあって高速は結構な車の量で、大型バスやミニバンにあおられ、抜かされの連続でした。「そういえば夜の高速を走っているセブンって見たことないなー」とそのとき初めて理由が分かりました。
 とっぷりと日が暮れた山間部はどんどん気温が下がり、スキー用のジャケットにヘルメットを被っていても徐々に体温が下がっていきます。このときほど、我が家が恋しいと思ったことはありませんでした。「早く家に帰って熱い風呂に飛び込みたい〜」と、この一念で休憩も取らずに走り続けました。もっと急ぎたいけど、スピードを上げると比例して寒さが強くなるので、結局80〜90キロでもくもくと走り、ようやく小郡ICに降りました。それから自宅までの約20分は、それまでの寒さがウソのように暖かく感じられ、住み慣れた街に帰って来たという安心感も手伝って気持ちがすごくゆったりとしたのを覚えています。

 途中、コンビニで今夜のためのビールを買い、あとひとつ角を曲がれば我が家というところまで来たとき、なんと、「あ〜もう着いてしまった、着いたらおりなきゃいけないんだよな〜、もうちょっと走りたいなー」という気がしたのには自分でもビックリしました。ようやく我が家の駐車場にセブンを入れてエンジンを止めたとき、これで本当にセブンのオーナーになれたんだという気持ちが湧き上がって来ました。
 本当に不思議な車です。走っている間は辛いことや嫌なこともたくさんあるのに、それがいつの間にか消えてしまって、走り終えたあとに残るのは楽しい記憶ばかりです。屋根のある車でこんな気持ちになったことは今までありません。初めてセブンを見た息子も大喜びで、早速運転席にもぐりこんで、走りに行ける日をしきりに聞いて来ます。その夜はビールに始まって、ワイン、焼酎と、家にある酒を片っ端から飲んで、いつ寝たのか覚えていませんが、次の朝、部屋から見える駐車場にあるセブンを見て、またまた感激を新たにした次第でした。

 Mさん、息子さんとのドライブはいかがでしたか?