先週のやまなみミーティングの時、助手席体験試乗だけだったATOMに是非乗ってみたいと思いました。当日の試乗車はまだセッティングが出ていない状態であったため非常に運転しにくい状態だったそうです。そのため、やむなく社長自らドライバーをつとめたというわけです。
やまなみミーティングから帰って、COZYの恒元社長にメールを送りました。
今週末、そちらに行く用事があります。もし、チャンスがあれば、是非ステアリングを握ってみたいと夢見てます。むりでしょうか〜。
恒元社長からは「どうぞ乗ってみてください。といっても遠出できる状態ではないので、店の近所をぐるっと回ってくるだけだと思いますが。」と返事がきました。こりゃ、絶対行かねばなりません。
土曜日の午後、ずうずうしくもお店にお邪魔しました。快い返事はいただいたものの、商談でもメンテでもなく、ただ野次馬根性で試乗するだけなので、とっても遠慮がちになります。身の細る思いで、店に入っていくとはたしてATOMは奥の方へ収まってしまっています。試乗のためにはメンテのマシンをはじめ数台のセヴンを動かしてもらう必要があります。おりしもメカニックの方はケーターハムの6速ミッションをあけて、慎重な作業をしている真っ最中です。いか〜ん。仕事の邪魔しまくりじゃあ〜。と、ビビリながらとにかく社長に挨拶すべく店舗のドアをあけました。
「やあ、いらっしゃい。先週はお疲れ様。乗ってみるんでしょ。」とこちらのぎこちない表情をなごませてくれるいつもの笑顔で社長が迎えてくださいました。ATOMのパーツの事や、やまなみミーティングのことなど、しばらく雑談した後、作業を中断したメカニックの方たちと一緒にATOMを表にだしていただきました。
先週乗った時そのままの状態ですがら、ベストの状態には遠いのが残念ですが、とにかくステアリングを握れるというだけで単純に嬉しくなります。整備中の自分のマシンをチェックに来た方と「やっぱりこれで路上を走るのは楽しいでしょうね。」と感想を述べたりします。その方は先週のやまなみミーティングにも参加いただいた方でした。帰りは九酔渓や耶馬渓の紅葉狩りの渋滞に巻き込まれ、3時間以上かかったそうです。「セヴンで渋滞に巻き込まれてはさぞかし大変だったでしょう。」と言いながらも目はATOMの方に向いています。(すみません)
セッティングが現在全くでていないので、なかなかエンジンに安定した火が入りません。社長とメカニックの方たちが、かかりきりでチェックしてくださってます。「乗れる」というのー天気な気分もふっとび、「あのー、また日を代えて伺いますから。皆さんお時間ないのに、私のわがままのためにそんな〜」という言葉が口からでますが、パクパクしているだけなので誰の耳にも入りません。そのうちにやっと「どうぞ、用意できましたよ。お待たせ。」と言ってもらえました。
先週はモコモコ着込んでいたせいもあり、足をあちこちにひっかけてしまいましたが、今回は慎重に乗り込みます。(今度は「メキッ」とか言いませんでしたよ>稲葉さん。)「これがON/OFFスイッチ、こっちがスターター、それからこれがウインカー。」と手早くレクチャーを受けます。むむ、私のポジションだとちょうどウインカーインジケーターが隠れてしまいます。ま、でもセヴンでトグルスイッチ式のウインカーは慣れているので操作自体はあまり気になりません。
エンジンはインジェクションなので、簡単にかかるはずなんですが、始動に手こずります。いったんかかってもアクセルから足を離してしまうとストールして止まってしまいます。これならやっぱり先週、いろんな人に運転してもらうのは無理でしたね。エンスト>再始動失敗>バッテリーが昇天となって試乗どころではなかったでしょう。社長が運転したのがやっぱり正解だったようです。
それでも、なんとか動かすことに成功しました。足はいつでもアクセルを踏んだままです。回転を落とさないよう気をつけながら路上にでました。走り初めて最初に感じたのは、風がすーっと静かにくるということです。セヴンのように前がないので不思議な感じです。フォーミュラを路上で乗ると、きっとこんな感じなのでしょう。思ったよりもステアリングの切れ角が少ないのと、車幅が1.8m近いのとが重なり、狭い交差点では気を遣います。しかし、背中からダイレクトにエンジンの鼓動が響いてきます。ステアリングの重さもカットスリックをはいているにも関わらず、「やや重め」ぐらいで収まっています。先週も思いましたが、シャシの剛性感は見事です。びしっとしたシャシによく動く足。私が考える最高の足回りのパターンです。楽しいです。これで完調なら絶対に楽しいです。欲しいっス、これ。
でも、運転するのが精一杯でコクピットからの写真を撮る余裕が全くありませんでした。運転しているときの画像がありませんがお許しください。(._.)
信号待ちをしていると視界に入る人全てから注目を浴びます。その度合いは排気音の関係もあると思いますが、セヴンの比ではありません。目立ちたい人には絶対おすすめします。
ぐるっとあたりを回って店にもどりました。ミッションは通常の5速パターンで気むずかしいところはありませんでした。写真で見るより実物はそうとうイイデス。私が降りるとまた、調整作業に入られました。写真にでているエクゾーストシステムはジャンスピード製のワンオフです。アクセルをあおると炎がでていました。
このマシンはレーシング用ということでリアウイングもカッチョイイものがついています。フロントウイングとあわせ是非、このまま乗りたいものです。さきほどのお客さんと、やっぱりエリーゼ340Rみたいなスモークドアクリルでサイドカバーを作って、それから、フロントのバルクヘッドにヒーターからのエア導入口をあけて、えっとスライド式でなくてビス止め式のただのふたでもよさそうだなと会話が弾みます。(って買えるわけないじゃんか>私)
このマシンにはコクピットの後ろにサブラジエターがついていました。反対側はオイルクーラーです。両方とも効果は抜群で日本の夏でも安心だそうです。どうですか?このページをご覧のあなた、潔くオーナーになってみませんか。お問い合わせはCOZYまでどうぞ。それからセッティングが完了したら、また私を乗せてくださいませんか?恒元社長(^○^)
ATOMにはV−TEC K20Aを限定で230〜350PS、6速クロスミッション(もちろんLSD標準)というモデルを2003年に出すそう。すごいことになりそうですね。