先日、東京へ行った折り、時間をみつけてCAR MAGAZINE誌でよく見かけるECOSSE CARS(エコスカーズ)さんへお邪魔しました。当日どうしても拝見したかったのがこれです。
1934 RILEY 9Hp ULSTER IMP ”Le Mans"「ライレー ナイン アスルター インプ ルマン」
CAR MAGAZINE誌306号(2003-12)に詳しく紹介されているので、私などがいろいろ述べる必要はないのですが、1934ルマン24時間で総合13位になったという極めつきのヒストリーを持つ個体です。
もちろん私などには、さわることさえ憚られるような存在ですが、「後学のため拝見したい。」とずうずうしくお願いしたところ、エコスカーズの金子さんは「いいですよ。お見せしましょう。」と気さくに見せて下さいました。
「やはり本物は迫力があるなあ、写真で見るのとは大違い、来てヨカッタあ。」とわめいていると、金子さんは何気なく乗り込み、エンジンをスタートさせてくださいました。暖まってきたところで軽くレーシングを入れます。「音なんかその辺のへたな車より、非常にいいですね。」との金子さんの言葉にうなづく私です。
スタートの音はこちら(360KB) 空ぶかしの音はこちら(130KB)
あちこちのパーツを眺めては「ほ〜」「きれ〜」と意味にならない言葉ばかり並べた私のような者を、嫌な顔一つせず、金子さんは用賀の駅まで送って下さいました。
途中、「なんでイギリスの古いのなんかいいの?とよく聞かれるけど、理屈じゃないんだよね。他の車とは違ってね、やめられないんだよね。また先日一台古いの買っちゃってね。」と話して下さいました。その気持ち少しだけわかるような気がします。車から降り際になって、「すみません、お名前教えていただけますか?」と聞かれ、慌てて自己紹介しました。(一応、名乗っていたつもりなんだけど、スミマセン (。、ヾ)
どこの馬の骨ともわからない人間に丁寧に応対して下さり、ありがとうございました。