Mercedesが我が家にやってきた 03.12.13

 12月に入って何日かしてから、カミサンが「車検用の積立てが満期を迎えているけど、どの車が車検なの?」と聞いてきました。「えっ、セヴンとminiは今年車検を受けたし、カロゴンはもう一年あるはず。。。。。?」と思い車検証を見てみると、なんとカロゴンの車検満了まで10日しか残っていません。故障もせずよく働くいい車でしたが、近頃特にくたびれてきた様子。「一年後の車検の時には、代替だな。」と思っていたマヌケな私はびっくり仰天!「悪いところは修理して車検通せばいいやん。いいよ〜カロゴン。ぶつけたって平気やし。」(おいおい(^^;;)とのたまわるカミサンを尻目に次の車を急遽探しはじめました。「程度のいいJAGUARの古いのとかないかしら」などと心秘かに思いながら。

やれた感じがまったくしませんでした

 そんな時、ふと脳裏に浮かんだ車がありました。先日COZYにATOMを見に行ったとき、店の入り口に停まっていたMercedes。「4ドアセダンなんて一生乗らない!ジャガーは別として。特にドイツ車は私に馴染まない!」と誰に対しても強く強く宣言していた私でしたが、妙にその個体の事が思い出されてなりません。ダメモトでCOZYの恒元社長に電話をしてみることにしました。

走行距離は6.7万kmと少なめ(W124では低走行のうちになるらしい)

「もしもし、〜な訳でアシ車を探してるんですけど。」
「あ〜そうなの。んでやっぱりJAGUAR欲しいの?」
「いやJAGUARもなんですけど、先日店の前に停めてあったW124は売り物でしょうか?それともお客さんからの預かりものですか?」
「あ、あれはボクのプライベートカーなの。oceanさん、あんなのに興味なさそうなのにどうしたの?」
「ええ〜、社長の車なんですか〜(がっくし)。じゃあ無理ですね。」
「ふ〜ん、どうしても欲しいのなら売ってあげてもいいよ。オイルとかじゃんじゃん換えてるし、気になったところは全部手を入れてきてるし、乗る上では古いJAGUARなんかと違って何も心配ないよ。交換用にストックしておいた部品も一緒につけてあげるよ。」
「ええー、ホントですかぁ〜\(^_^)/わ〜い\(^_^)/わ〜い\(^_^)/
「まあ、とにかく乗ってみてから決めてよ。何はともあれ試乗してみないとね。用意しとくから週末おいでよ。」

「だってあなたセヴン買う時には、もうこれで他に欲しい車なんてない。アシ車は動きさえすればOK、一切文句は言いません!って誓ったんじゃなかったっけ。」と詰問してくるカミサンには、出て間もないAUTOCAR誌の記事(ちょうどW124の中古車特集を載せていた)を見せながら、「大丈夫、あなたも運転できるよ。質実剛健な実用車だってホラこの雑誌にも書いてあるじゃん。手入れさえすれば、とっても長持ちするらしいよ。でも、絶対にぶつけないでねm(_ _)m」と適当にごまかして。なに、乗って帰ってきてしまえば既成事実ということでなんとかなるでしょう。いや、なんとかしてみせねば!いや、あの、その、だから、欲しいの!

ということで数日後、試乗しに行きました。もちろんすっかり買う気です。COZYに着くとメカニックの方たちがわざわざ洗車をして待っていてくださいました。細かい傷等は中古車だから当然ですが、「ここと、ここ。この陰にもちょこっと。」と一つひとつ丁寧に教えてくれます。

積算計の数字はもちろん実走ですとっても丁寧に乗られてきたことがわかるすっきりとした室内

 一通りのコクピットドリルを受けた後、試乗にでかけました。どんなに目がくらんでも「日本で乗るなら絶対右ハンドル」と決めている私が心を動かされたのは、このメルセデスが右ハンドルだったからです。「W124の右ハンドルはリンゲージの取り回しの関係か、もともと重いアクセルペダルが左ハンドルよりさらに重いよ。」と言われても全く気になりません。(実際買って数日ですぐ慣れちゃいました)

「93年式のヤナセ物、僕をいれて3オーナー、記録簿は見てのとおり。積算計の数字は実走です。前のオーナーもきちんと手入れしてきてるよ。燃費は市街地でだいたい5。高速なら8まで伸びるかな。」
「むむ、アクセルを踏まないように心がけます。大分ならもっといい数字がでるかも。でもホントに譲ってもらっていいんですか?」
「実はあんまり売りたくはないんだけど。一度売ってもいいって言っちゃったからねえ。」
「それじゃあ、決めました。売って下さい。お願いします。」

ということで、社長から車を譲ってもらうことにしました。高望みする割には金のない私をよくご存じの社長は、「なるべくサービスしてあげるね。」と優しい言葉をかけてくださいました。ホントに感謝感謝感謝です。

いままでありがとう、カロゴンちゃん。いい余生を送ってね。

 よく働いてくれたカロゴンちゃんは、廃車にしようと思っていましたが、佐賀のitalyさんが引き取ってくださることになり、久留米まででかけて引き渡しました。これで一安心です。久留米からはJRで小倉に向かいました。COZYに着くと、

「渡す以上は万全な状態にしたいから、きっちりもう一度不具合をチェックしたかったんだ。ウチも年末たてこんでて時間がなかったんで、結局ヤナセにだして、『悪いところ全部見て』と診てもらったんよ。もうそろそろというところも含め結構かかっちゃったよ。」と記録簿を見せてくれながら社長が苦笑いしています。なむなむ。私としてはただただ頭を下げてお礼を申し上げるのみでございますm(_ _)m

 受取りに行って最初にしたことは、シフトレバーの交換です。ウォールナット製のシフトレバーは久留米のオートパイロット(0942-45-7600)で調達しました。恒元社長が自ら「ボクがやってあげよう。」と交換作業をしてくださいました。

 交換作業をしてびっくり!パネルなど各パーツがぴったりぎちぎちです。ほんのコンマ数ミリずれただけで、元の位置に収まりません。「収まるところにしか収まらないなんてイギリス車じゃ考えられないよね〜。」と社長が笑っています。これが有名なメルセデスの生産品質か〜と一人感心しました。

コンソール上のカーペットの下にあるねじ一つで固定されていますあとは見えるナットをゆるめ交換するだけです

 なんか寂しいシフトレバーが新しくなって、少し自分の車に近づいたような気がしました。

 ということで、カロゴンの代わりに我が家へ93年式のW124 320Eがやってきました。名義変更などは自分でしようかと思いましたが、なんせ年末の時間のないときですからフレイザー九州の野田さんにお願いすることにしました。野田さんからは「めちゃめちゃ程度がいいですね。高速でアクセル全開にしたら気持ちいいでしょうねえ。」と言われました。どうぞどうぞ。私の免許証に傷がつかなきゃナンダっていいですよ〜。

その後、グローブボックス以外これといって収納のないことに困り、同じくウォールナット製コンソールボックスを手に入れて取り付け(はめこんだだけ)しました。もちろんまだ山が残っていたミシュランもREGNOのGR-8000に換えました。(野田さん、感謝です)

思ったよりも安く買えましたこの品はYAHOOオークションでみつけました