我が家にminiがやってきた その1

 そもそものきっかけは事故でした。5月のある日、仕事から帰った私の目に入ったのは、無惨にひしゃげた奥さん用のキャロルとぐしゃりとへこんだガレージのシャッターでした。聞けば普段乗らない親父がバックさせようとしてアクセルとブレーキを踏み間違えたとか。

(まだ元気なときのキャロルとシャッター)

 次の日、修理見積もりをしてもらったら30万円にも届こうかという話し。何しろ「タダ」でもらわれてきたキャロちゃんですから修理をあきらめ、車を探すことになりました。奥さんからの条件は「安く」という以外ありません。といっても「小さくてAT」というのは前提条件です。さっそく心当たりに頼んでみましたが音沙汰がないまま日にちがすぎていきます。

 ふと、「miniはどうかな。」という考えが浮かびました。もともとキャロルを乗りつぶした暁にはminiをと考えていたではないか。でも安くないだろうなあ。ダメモトで時々お世話になっているフレイザー九州に問い合わせてみました。「丁度いいのがありますよ。金がないのは知ってるからサービスしますよ。」と言ってもらったもののやっぱり高い。「タダ」の車の代わりにはなりそうもありません。5月の終わりに、とにかく一度見に行ってみることにしました。

 おおっ、けっこうかわいいじゃないか。ちょこちょこ手が入っているみたいだし・・

 車検も1年半くらい残ってるなあ。

 ホイールは6J、タイヤは8分山で165/60R12かあ。据え切りが重そうだな。まずいな、文句がでそうだな。安い鉄チンホイールでいいから転がってないかな。むむ。内装はちょこちょこウッドパーツに替えてあるなあ。でも燃費が心配だな。8〜9kmくらいだろうって。でも欲しいな。でも無理だろうな。

 ぶつぶつ言いながら取りあえず話しだけ聞いて帰ってきました。「いやあ、現在調子いいですよ。気になるところは全部手を入れました。このまま安心して乗れますよ。是非どうですか?」という言葉が耳に残ります。

 「どうでした?気に入りましたか?」という奥さんの声に「んん、いいのはいいんだけどやっぱり高いかなぁ」と半分諦めた気分で返事をして、その後も車探しを続けました。しばらくするうちに風向きが変わってきました。どんなに安い軽でも30万くらいはします。これはと思うのは50万をこします。だいたいの相場がわかってくるとminiも候補に入れよっかという話しになってきました。

 でもハンドルが重いのが気になり、奥さんに一度乗ってみて自分で判断しないかと持ちかけてみましたが、「あなたがいいと言うんなら大丈夫でしょう。miniに決めちゃっていいですよ。」というので、ついに買うことに決めました。フレイザー九州に電話して買う意志を伝えました。もし自分が長く乗るのならもうちょっと手を入れようかと思うことがあると社長が言っていた防水板アーシングもついでにサービスしてもらえることになりました。。

 さて、これから始まるminiとの生活。どんな楽しみが待っているんでしょうか。

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